発症から13週間(2020.9.14)
左顔面神経麻痺が発症してからちょうど3ヶ月。
想像していた通り顔は麻痺したまま。
口は開かないし目は閉じない。
本当にこのペースで進むんだなぁと実感。
今週半ばに今通っている病院に紹介状を書いてもらう事になっている。
症状の重い顔面神経麻痺を診てきた経験が長い医師のいる病院へ移る予定。
紹介状がないと診察の予約が取れないらしく、
まだいつ行けるかわからないが、かなり期待に胸を膨らませている。
その医師の答えによってこれからの事業の進め方が変わってくる。
早く答えを得て対策を立てたいが、
焦らないで今できることをやる事にする。
発症から14週間(2020.9.21)
感覚的にすこーし目が閉じるようになったかもしれない。
回復のスピードが遅いから気付かないだけで、
本当に少しずつ回復しているのかもしれない。
先週、やっと医師から紹介状を頂き、すぐに転院先に予約の電話をした。
すると、まさかの答えが返ってきた。
『現在ですと、、、1ヶ月半後の予約しか取れませんね。』
さすがに焦った。
1日でも早く治したいのに1ヶ月半も待てない気持ちと、
そんなに放置して「もっと早く診てもらえばよかった」とならないかという気持ちで不安になった。
事業の方向性も決めなくてはならないし早く答えを出したかった。
今の状況を丁寧に丁寧に説明し、
どうしてもすぐに診てもらいたい旨を説明した。
すると、受付の方が医師に直接聞きに行ってくださった。
返ってきた答えは『最短で予約を入れさせて頂きます。』だった。
本当にホッとした。
受付の方にご迷惑をお掛けしたことの謝罪と感謝の気持ちを伝えた。
その医師の初診は月曜日のみらしく、9月28日が最短の予約日となった。
初診で良い答えが返ってくることを期待して待つ事にした。
発症から15週間(2020.9.28)
今日は待ちに待った転院先総合病院の初診の日だった。
完治する可能性があるのか早く知りたくてうずうずしていた。
診察の前に、採血、採尿、聴力検査を行い少し緊張して順番を待った。
そして名前が呼ばれ、診察室に入りいよいよ診察。
一通り前の病院で行っていた治療内容、出された薬の説明をし、
その後顔の動きを診る検査を行った。
検査の結果は40点中の20点だった。
発症当日は16点で、その後1週間でかなり悪化し絶望したが、
何とか20点まで回復してくれていた。
本音を言うと「まだ20点かよ」と思ったが、
医師の話を聞く限り3ヶ月の時点で20点であれば完治する可能性が高いとのこと。
かなりの希望を持つことができた。
前の病院では血液検査がなかった為、ベル麻痺なのかハント症候群なのかはわからないが、
完治の確率はベル麻痺で90%、ハント症候群で70%と言われた。
かなり高い確率で完治できることを知れたが、
完治までにかかる時間はやはり半年以上必要になると言われた。
感覚的に分かってはいたがショックだった。
手術を受ける事で完治までの時間は短縮できないのかと尋ねたら、
半年間は回復の可能性がある期間らしく、ここで手術をすることは望ましくないとのこと。
手術をせずとも完治する可能性があるものを、
手術によって体に傷をつけ体の機能を落とすことは基本的にやっていないと言われた。
ごもっともだ。
話を聞けて本当に良かった。
そして医師から、一日でも早く治したいのなら当院のリハビリを受けてみてはどうかと勧められた。
医師がそう言うのならとやってみる事にした。
早速今週中のリハビリの予約を取った。
今日一日で本当に心に大きな動きを得ることができた。
事業の方向性を変える決意も固まった。
なるようにしかならないのだから、
その中で一番うまくいく方法を選んでやっていくしかない。
発症から16週間(2020.10.5)
感覚的にだが、本当にほんの少し回復してきているかもしれない。
左目まぶたが本当に気持ちだけ閉じてくれている気がする。
左の上唇は何も変わらないが。
ここから畳み掛けて回復してくれることを祈る。
先週半ば、転院先の総合病院で初めてのリハビリを行った。
リハビリの前にリハビリ科の医師の診察があった。
その医師も顔面神経麻痺を診てきた経験が長いらしく、
沢山のためになる情報を話して下さった。
その中で気になった話を言うと、
麻痺している側の筋肉を”ぎゅー”って力を入れて動かそうとしない事。
これをすると離れた神経が間違ったパートナーと繋がってしまうらしい。
良く聞く、”目と口が連動して動く”原因になるらしい。
まさにこれまでやっていたのでこの日からはしないようにしている。
続いて、今飲んでいるメチコバール(ビタミンB12)について、
アメリカでは顔面神経麻痺の治療には使っていないとのこと。
麻痺の治療に良いとされているが、
メチコバールを飲んでいるから治りが早くなったという確証がなく曖昧らしい。
ただ、回復が早くなる可能性も0ではない為、
日本では治療薬として用いられているらしい。
個人的な考えだが、「これを飲んでいるから治る」と、
飲むたびに治す意識を再確認する事ができるのも有効なのだと思う。
コンビニなどで売っている栄養ドリンク的な存在。
病は気からというのは本当で、
現役時代は良く怪我をしたし、熱もしょっちゅう出たけれど、
「治すんだ」と気持ちを高く持って治すことに意識を集中させている時の方が確かに治りは早かった。
これは本当に何度も何度も体感しているので間違い無いと思う。
医師の診察のあと、いよいよリハビリ。
麻痺側のあごの下から首元全体の筋肉、
麻痺側のあご周りの筋肉、
麻痺側の頬からこめかみ辺りの筋肉を柔らかくすることを意識したマッサージを行った。
各部位をマッサージすることによってつられて引っ張られる正常な位置の筋肉を、
空いている手で引っ張られないよう押さえて行うマッサージだった。
微かでも回復しようと弱い力で引っ張る筋肉が硬いと治りが遅くなるらしく、
その筋肉を毎日のマッサージで柔らかくし助けてあげる事が狙いらしい。
なるほどと思った。
その日から毎日意識してチャンスがあればマッサージをしている。
発症から17週間(2020.10.12)
病院へリハビリに通い出して11日。
突然病院から電話がかかってきた。
『コロナウイルスの感染者が出た為、明日より外来のお客様は立ち入りができなくなりました。』
リハビリに通い始めてから2週間と経たず病院のリハビリは終了。
自宅でできるマッサージだから何の問題もないんだが、
経過をチェックをしてくれる人がいるのといないのとではモチベーションが変わってくる。
これまでのリハビリの効果としては、、
実感して良くなったとは全く感じられず。
まあそんなに早く効果が出る訳がない。
地道に「治すんだ」と意識してマッサージを続けたいと思う。
病院でのリハビリ再開はいつになるかな
発症から18週間(2020.10.19)に続く…
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