【 顔面神経麻痺発症当日 〜 1ヶ月 】

・顔面神経麻痺との闘い

発症当日(2020.6.15)

朝起きて洗面台の前に立ち、うがいをしている時に、

左側の上唇に違和感を覚えた。(違和感のみでこの時は正常に動く。)

それと同時に、左目のまぶたにビリビリした感覚があることに気付いた。(まぶたもまだ正常に動く。)

『なんだろうこれ』と少し気にはなったが、

仕事に行く準備で時間がなかった為、すぐに考えるのをやめて仕事の準備に取り掛った。

午前中は特にそれ以上の変化もなく、

違和感があることも忘れ普通に仕事をこなした。

午後になってから事態が急変した。

水を飲もうと口に含んだ際、

口の左側から少し水がこぼれてきた。

はっとした。左側の上唇がうまく閉じないのだ。

『マジかよ! ふざけんな!』

と言葉を発してしまい、すぐに洗面所に走った。

鏡で見ると、やはり左側の上唇がうまく開閉できていない

朝まぶたにも違和感があったことを思い出して左目のまぶたを動かしてみる。

鏡には、完全に閉じる事ができず白目を剥いた左目が映った

この時初めて顔の左側が麻痺していることに気が付いた。

前日から続く左耳裏下辺りの激しい頭痛はこれの予兆だったのかと少し悔やんだ。

病院へ行く

スマホで症状を調べ、耳鼻咽喉科にかかる事が最適と分かり、

評判の良さそうな近所の病院を探しすぐに向かった。

病院は運良く空いており、すぐに診てもらう事ができた。

診察で口、目、額等の動きを細かくチェックされた後、

16点ですね。」と言われた。

『16点??』 意味が分からなかったが、

どうやら麻痺の程度を知る為の検査の点数らしい。

そして、間違いなく顔面神経麻痺であることを伝えられた。

自分でも分かっていたので驚く事はなかったが、

なぜか少し不安な気持ちになった。

先生の話では、顔面神経麻痺には種類がいくつかあり、

その内のベル麻痺か、ラムゼイ・ハント症候群だろうと言われた。

この時点ではどちらかという判断はできないらしい。

そしてその後、聴力の検査をすることになった。

異常なしだった。

発症の原因は断定できないが、睡眠時間を減らした生活で免疫力が下がり

ウイルスによって顔面神経麻痺になったのではないかとのこと。

処方箋を出してもらい、

また一週間後に診察に来てと言われこの日の診察は終わった。

以下が出して頂いた薬です。

メチコバール(メコバラミン)、バラシクロビル、そしてプレドニン(ステロイド)。

プレドニンは1→2→3と3日毎に飲む錠剤の数を減らしていくようにと言われた。

発症から一週間(2020.6.22)

左耳裏下辺りの頭痛は完全になくなった

しかし、顔面神経麻痺は良くなるどころか確実に悪化している。

左目まぶたはピクリとも動かない

左上唇も完全に動かなくなった

目が開いたままになるので乾燥しっぱなしで涙が止まらない。

最初は目を閉じた状態で上から眼帯で押さえていたが、

しばらく経つと目が開いてきて眼球とガーゼが擦れ痛くてしょうがなかった。

対策として、ホワイトテープのみでまぶたを強制的に閉じてあげることにした。

薬局で購入。幅が狭いタイプなので目が隠れるよう二枚重ねて貼っている。

病院へ行き、症状の悪化を先生に伝えたところ、

「大体の人は一週間では良くならず、発症から3〜4週間で治っているから大丈夫だよ」と安心させてくれた。

この日は、メチコバール(メコバラミン)、プレドニン(ステロイド)の2種類の処方箋が出された。

ただこの日からはプレドニンを毎回1錠ずつ増やして飲むように言われた。

発症から二週間(2020.6.29)

前の週よりほんの少しだけ左目のまぶたが閉じるようになってきた。(まぶたが0.5ミリ動くくらい。)

左上唇は一切変わらず全く動かない

先生からは、「確実に良い方向に向かっているのでこのまま薬を飲み続けて様子をみていきましょう。」と励ましの言葉を頂いた。

薬に関しては前の週と変わらず、メチコバール(メコバラミン)、プレドニン(ステロイド)の処方だった。

発症から三週間(2020.7.6)

前の週から更に少し左目まぶたが閉じるようになった。(まぶたが1ミリ動くくらい。)

左上唇は全く動かない

3〜4週間で治る人が多いと先生は言っていたが、

この治るペースでは明らかに難しいのではないかと思った。

診察の日、先生にその旨を尋ねてみた。

答えは、通常の人よりも治りが遅いだった。

引き続き薬を飲み様子をみましょうと言われた。

この日もメチコバール(メコバラミン)、プレドニン(ステロイド)の処方箋が出た。

プレドニンはこの週から朝昼1日2回、1回1錠になった。

発症から四週間(2020.7.13)

前の週から更に少し左目まぶたが閉じるようになった。(まぶたが1.5ミリ動くくらい。)

左上唇は相変わらず全く動かない

加えて、閉じる事ができない左目がとうとう炎症を起こした。(ヒリヒリする感じ。)

まあ、良くここまで炎症もしないでこれたものだ。

四週間目にまでくるともうこれは簡単に治らないタイプの顔面神経麻痺なんだと覚悟を決めるようになった。

診察の日、『これは後遺症の残る種の顔面神経麻痺なんですかね。』と先生に尋ねてみた。

先生からは、「2〜3ヶ月で良くなる人がほとんどだから、薬を飲み続けて様子をみていきましょう。」と答えが返ってきた。

この段階の人でも2〜3ヶ月で良くなる人がいるんだと望みをもらった。

この日は、メコバラミン(メチコバール)、プレドニン(ステロイド)に加え、ヒアルロン酸Na点眼液を出して頂いた。

プレドニンは今回のを飲みきりで終了とのこと。

顔面神経麻痺発症1ヶ月〜2ヶ月へ続く…

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